今回は妙蓮寺駅から徒歩2分、
石堂書店さんの向いにある「本屋・生活綴方」さんにお邪魔してきました!
本屋・生活綴方とは?
「本屋・生活綴方」さんは横浜・妙蓮寺で
昔から愛されている街の本屋「石堂書店」の姉妹店です。
リノベーション費用をクラウドファンディングにて集め、2020年2月にオープン。
こじんまりとした外観ですが、
店内には詩集やエッセイを中心に、厳選された本がビッシリと置いてあります。
新店長 鈴木雅代さんのご紹介
起ち上げから監修を行っていた三輪舎の中岡さんより、店長のバトンを渡された鈴木さん。
鈴木さんは、前職で渋谷の大型書店に勤めており、その書店のイベントで中岡さんと出会いました。
そして数年後、いろいろなご縁が重なって生活綴方のお店番をすることになり、2020年12月、店長に就任されることに。
この生活綴方の店長という仕事は、イベント業務が多かった前職で「純粋な本屋としての仕事がやりたい」というモヤモヤを抱えていた鈴木さんにとっては、
願ってもないほど、ピッタリな仕事だったそう!
現在は本屋・生活綴方と石堂書店の2つのお店を兼務されています。
昔ながらの街の本屋である石堂書店と
妙蓮寺に新しい風を吹かせている、本屋・生活綴方
どちらも違った喜びや楽しみがあるそうです。
生活綴方の選書
生活綴方の選書の一部は、鈴木さんも行っていて、
普通の本屋さんではなかなか見かけない珍しい本がたくさんあり
本好きにはたまらない空間です!
また、お店番のスケジュール管理も鈴木さんが行っているそう。
生活綴方は「有志で集まったお店番」で運営されているそうで、その数はなんと約30人!
そのため、訪れるたびに違うお店番に会えるのも生活綴方の楽しみ方の1つ。
鈴木さんは
「なるべく来店した方には話しかけてほしい」
という想いをもって、生活綴方を運営されているそうなので
来店した際は、鈴木さんはもちろん、お店番の方達にも話しかけてみて、コミュニケーションも楽しんでみてください。
また、本屋・生活綴方では本の販売だけでなく定期的にアートの展示も行われています。
ギャラリーの情報は公式HPや各SNSでも発信されていますので要チェックです!
鈴木さん厳選!おすすめ本
今回の取材では、書店員としてずっと本に触れてきた鈴木さんならではの
おすすめの本を3冊ピックアップして頂きましたので早速紹介していきます!
・『ベルリンうわの空ウンターグルンド』 香山哲
〈鈴木さん書評〉
ベルリンに移住した著者がなにをするでもなくなんとなく暮らし、これといって大きな出来事はひとつも起こらない。
淡々と暮らす中で彼が見つける発見や疑問。
繋がったり離れたりする、ゆるくつながる仲間。終始穏やかに描かれる日常の場面から、暮らす国が違えど私達にも通ずる「なにか」を考えさせられる。
人が人の形をして出てこないので、国籍もなく偏見なく読めるのがとてもいい。
自粛とはいえひとり散歩に出掛けたりはいいわけで、読んだあと自分の住んでる街の見たことない景色を探しに行くのは楽しいかも知れません。
・『読むことの風』 アサノタカオ
〈鈴木さん書評〉
アサノさんがふと思い出したかのように、読んだ本やそれにまつわる思い出、各地で読んだ詩をはさんだ随筆集。
心地よく読み進める先に「本を読むことが苦しみ」となった過去が、あるときぽつりと語られる。
身を切るような辛い別れがあり、生き方に挫折し、ひとつの文字も拾うことのできなかった日々があったことを知る。そして本から遠く離れて、ようやく取り戻した読書の時間。
『わたしたちが読んでいる言葉は全て「固有の時間を生きるだれかのひとりのことば」だ。ひとりきりのさびしさを味わうことが読書でもある。そのさびしさと引き換えに、未知の世界へ繋がる喜びを得ているのだ』
という部分は、改めて本の、そして読書の役割について力付けられた気がしています。
・『病と障害と、傍らにあった本』
〈鈴木さん書評〉
この本は病や障害との向きあい方を書いた本ではなく、
『ただ生きていること』が、こんなにも強く、こんなにもすばらしい、ということを改めて教えてくれる本
だと思います。こういう時期だからこそぜひ読んで欲しい本です。
まとめ
暮らしに彩りを与えてくれる素敵な本や、アートに出会える生活綴方さん。
フラッと足を踏み入れてみたら、今までと違う景色に出会えるかもしれませんね!
ご紹介した本は全て生活綴方で購入可能です♪
店舗情報
店名:本屋・生活綴方
住所: 神奈川県横浜市港北区菊名1丁目7−8
営業時間:12:00~18:00 水曜定休(不定休あり)
公式ホームページ: 本屋・生活綴方 (tsudurikata.life)