人物百景、第5話は
東横線「白楽」と「大倉山」にお店を構えるコーヒー専門店
「TERA COFFEE and ROASTER」のオーナー寺嶋 典孝さん。
名前:寺嶋 典孝(てらしま のりたか)
プロフィール:武蔵小杉産まれ、ごく一般的な家庭で、兄と妹の三人兄弟の真ん中として育つ。
父の仕事の関係で、青年時代は武蔵小杉、磯子、名古屋、鶴見などを転々としながら過ごし、
駒澤大学へ進学後、一部上場のメーカーへ就職。
従業員として働きながら開店資金を貯め、2003年に念願のコーヒー専門店を開業。
〈聞き手=酒井〉
よく行くお店 | 白楽の『うどん鉢』 |
お酒は? | 一日ビールか缶酎ハイ1缶ほど |
好きな映画 | (洋画) タランティーノ、コッポラ (邦画) 「仁義なき戦い」の1~4作目 |
最近ハマってるもの | YouTube |
コンビニでよく買うもの | 普段はあまり買わないけど、夏はアイスを買います |
ポテチの好きな味は? | 「KOIKEYA PRIDE POTATO手揚食感 沖縄シークヮーサーと島唐辛子」最近売ってないけど、、、 |
よく開くスマホアプリ | |
好きな洋服ブランド | 吉祥寺にあった頃の「roundabout」 ※現在は代々木上原に移転 |
自分へのご褒美は | ないですね、、、お店の借入金を完済したらご褒美かな(笑) |
一部上場のサラリーマンからコーヒー屋へ
酒井:テラさんは、どんな少年だったんですか?
「そんな勉強やスポーツができたわけでもないし、野球はやってたけど甲子園とかは行ってないし、少年時代は平凡、、、というか今でも平凡ですけど(笑)」
酒井:いやいや、これだけのお店やってて、平凡ではないですよ、、、でもサラリーマン時代があったとか!?
「はい。大学進学後、普通にリクルートスーツ着て就活して就職したのが一部上場のメーカーで、十数年勤めていました。
サラリーマン時代の仕事は好きだったし、結構サラリーマンは楽しかった(笑)
今でもその当時の同僚や先輩とかと飲みに行ったりしますよ。このクラフトテープ(ガムテープ)なんか、その頃の同僚が作ってるんで、使わせてもらってます。
有難いことに、いまだに繋がりがありますね。」
「楽しかったけど、就職した時から、定年までサラリーマンでいるつもりは、全くなかったんです。
サラリーマンを定年まで続けて、65歳から何すればいいんだ?
という問いが常にありました。そういう人生ではなくて、
「一生、何かやっている人生」
の方が、よかったんですよね。
そのために27歳くらいから、お金を貯めながらコーヒーの勉強をしていました。」
酒井:「コーヒー」は、初めから決めていたんですか?
「そうですね。コーヒーがすごい好きでコーヒーオタクみたいだったんで(笑)。喫茶店も好きだったし、
『喫茶店だな。コーヒーだな。焙煎だな。』って。(笑)」
「平日はサラリーマンとして働いて、週末は色んな店に足を運んだり、教室に通ってみたり、馴染みのコーヒー屋の手伝いに行ったりしていました。
中には『うちで働いてみたら?』と声をかけてもらうお店もあったんですけど、当時の会社の仕事も好きだったし、自分の店を持つためには、
当時働いていた会社の給料を貯めながらじゃないと実現できない
と思っていたので、本当はコーヒー屋で働きたかったけど、全てお断りしていました。」
「36歳で会社を辞めたのですが、そこからさらにコーヒー屋で修業をしました。
あと独立してもコーヒーだけじゃ厳しいだろうな、と思って会社員時代からお菓子の勉強もしていましたが、退職後にあらためてパティスリーに入って修業しました。もちろん給料はなし、ですけど(笑)」
修業期間を経たのち、2008年に白楽の斎藤分町に店舗を構えたのが幻の1店舗目。
その後、今の白楽店の場所に移転をし、5坪の広さから始まったテラコーヒー。
酒井:なぜ白楽だったんですか?
「白楽はよく知っていて友達が多かったですし、商店街も勢いがあったので白楽に決めました。
今の白楽店のお店、最初は半分がお寿司屋さんだったんです。あまりにも狭くて(笑)とても、ケーキなんて作ることができなかったので、コーヒー豆とハンドドリップコーヒーのみの販売。
あと大倉山のトツゼンベーカーズキッチンさんのパンを仕入れて販売したりしていたんです。
今振り返ると、立ち上げ時は本当に大変でした…
思い描いていたように客足が伸びなくて
『やばい』 が口癖でしたね(笑)
現在はおかげさまで白楽店4名、大倉山6名のスタッフ数まで増えましたけど、1人でやっている期間は8年くらい続きましたね、、、長かったです。」
「大倉山店は、お陰様で今年(2020年)で8年目を迎えることができました。
2011年の東日本大震災の前に、この物件に決めていたんですけど、震災があったことでこの大倉山店の開店が危ぶまれて、本当に出店できるのか、不安な日々が続きました。あのときは、みんな不安だったじゃないですか、、、
でもその当時、白楽店に来て下さるお客様から
『いつも通りお店を開けてくれて、ありがとう』
って声を、たくさんかけて頂いたんですよね。
そういうお客様の後押しがあって、震災の不安を乗り越えることが出来て、大倉山店は開店することができたんです。このときに
『土地に根付いて、やり続けることの大切さ』
を学びましたね。」
店名 | TERA COFFEE |
住所 | (白楽店)〒221-0065 横浜市神奈川区白楽129番地 (大倉山店)〒221-0065 横浜市港北区大倉山1丁目3-20 |
電話 | (白楽店) 045-309-8686 (大倉山店) 045-541-6016 |
URL | http://teracoffee.jp/ |