人物百景、第8話目は、
白楽の人気店「焼菓子工務店」のオーナー小松 洋介さんです。
名前:小松 洋介
プロフィール: 曽祖父が創業した六角橋の「小松工務店」4代目として生まれる。
テレビ制作の仕事を経て、単身ロンドンへ。2年の修業後、2018年11月「小松工務店」ビルに「焼菓子工務店」をオープン。
営業日は水・金・日の週3日と限られているが、丁寧に作られた焼菓子が評判を呼び、県外からも客が訪れる人気店に。
前編はこちらから
行列ができる「ロンドンクロワッサン」
1日40個限定の「ロンドンクロワッサン」は、生地を前日から仕込み、1日寝かしてから翌日に焼きあげる人気商品。(手間がかかるため40個が限界なんだそう)
13時ころの販売開始ですが、店頭に並ぶ間もなく完売してしまいます。
「ロンドンに行く前に、経験を積むためパン屋で働いたんです。
どこで働けば良いか?と悩んでいたんですが、働くお店を決めるために『パンの食べ歩き』をしました。
種類が沢山あるパンの中で、何を食べれば、そのパン屋さんの特徴を知れるのか、と考えて、
たどり着いた答えが『クロワッサン』でした。
それからは、とにかくクロワッサンにこだわって食べ歩きをして、たどり着いた答えが
層がキレイに見える、食感のよいクロワッサン
だったんです。」
「そして本当に運が良かったんですが、ロンドン時代のヘッドシェフが、層がキレイなクロワッサンを作れる方だったので、作り方を学んで、帰国後自分なりのアレンジを加えて、自分の中で、見た目と食感がベストに仕上げたのが、今のロンドンクロワッサンなんです。」
シンプルな焼菓子を追求したい
酒井:「お菓子を作る上で、こだわっている点はありますか?」
「お店始めててから1年半ですが、
ずっと、削ぎ落としています
とにかくシンプルにしたいんです。
開店当初は、いろいろ商品を増やさなくちゃ、って考えていたんですが、最近は考え方が変わって、
『新しいものは、やらなくていい』
と思い始めてて、、、
商品を増やさず
『逆に数を絞って、どんどん尖らせたい』
クロワッサンの生地って、
『パン・オ・レザン』とか
『パン・オ・ショコラ』とかアレンジすれば、いくらでも商品数を増やせるんですよ。
でも、カスタードとか、チョコでごまかすんじゃなく、『ごまかしのきかない商品』の方が、お客様に対して正直で、喜ばれるんじゃないかと、、、
どんどん削いでシンプルに、
広く浅く、ではなく
せまく深く、本質をとことん突き詰めて勝負していきたいです。」
編集後記
酒井:「でも休み無しは、さすがにきつくないですか??」
「そうですね、休みはないんですけど、、、でも毎日本当に楽しいんですよね。
自分が好きなことを、
自分が好きなようにやっているので、
1日中働いていても、辛いと感じたことは、一度もないんです。
テレビ時代は、ツラいと感じることが沢山ありましたけどね(笑)」
と笑顔で話す小松さん。
今の仕事が心から好きで、楽しんでいるということが伝わってきました。
ロンドンでは焼菓子が『日常品』らしく、日本でも気軽に食べてほしいということで、価格もあえて手が届きやすい設定にしているそう。
こんなお店が近所にあることを
有り難いと思ったインタビューでした。
店舗情報
店名 | 焼菓子工務店 |
SNS(Instagram) | https://www.instagram.com/yakigashiko/?hl=ja |
営業日時 | 水、金、日、10:00-18:00 ※詳細は焼菓子工務店インスタをご確認ください。 |
住所 | 横浜市神奈川区六角橋2-5-24 |
(Googleマップ)