白楽駅より徒歩5分、
ロッカクパッチ内にあるコーヒースタンド『Hello from… Coffee』さんにお邪魔しました!
通称『ハロフロ』さんとしても愛されているこちらのお店は、バリスタの大田川さんと、焙煎士の樋之口さんのお二人で経営されています。
今回はバリスタの大田川さんにお話を伺いました。
大田川さんは元々ヒップホップやスケボー、グラフティアートなどストリートカルチャーがお好きで、ある時ストリート文化にも通じるコーヒーに興味を持ったそう。
そこから「コーヒーは奥が深くて、自分じゃわからない…勉強しなきゃ!」と、どんどんコーヒーの世界にのめり込んでいったんだとか。
日本の高校卒業後に「英語を使って仕事がしたい」と、カナダのバンクーバーへ。
カレッジに2年通った後、現地のカフェでバリスタとしてお仕事を始めます。
コーヒーの抽出方法やミルクの温め方などをお店で学び、段々とコーヒーの知識を習得していったそうです。
また焙煎士である樋之口さんとは、ブルーボトルコーヒー日本1号店の、清澄白河店で一緒に働くスタッフとして出会ったそう。
最初は性格が真逆で「合わないな」と思っていたのですが、
2人ともコーヒーを学びにオーストラリアに行く予定があったことで意気投合し、
気が付くと仲良くなっていたんだとか。
オーストラリアに渡り、最初はそれぞれ別のエリアでファーム等の仕事をされていましたが、
最終的には2人ともコーヒーの本場であるメルボルンへ拠点を移し、
大田川さんがヘッドバリスタとして働いていたお店に、樋之口さんも来ることに。
それからはお店も家も、部屋も一緒で、お風呂などを除いた1日22時間くらいずっと一緒にいる生活になったそう。
性格的には真逆ですが、不思議と気は合い、喧嘩もしないそうですよ。
オーストラリアから戻ったあと、樋之口さんは焙煎、大田川さんは抽出とそれぞれの分野に磨きをかけていきます。
オーストラリアで人気だったパウダーの抹茶ラテに違和感があり、どうせやるなら本格的なものを提供したいという思いで、コーヒー屋さんとしては珍しく、お茶屋さんで緑茶・煎茶・抹茶も学ぶことにしたそうです。
それぞれカフェで働き腕を磨きつつ、ポップアップストアで自分たちでもお店を開くように。
「30歳になるまでにはお店を持ちたい」と、
お二人とも横浜出身なので、横浜で店舗を探していたところ、知人から『ロッカクパッチ』出店の情報を聞いたそう。
見学に行くと、ロッカクパッチプロジェクトオーナーの山室さんが色々紹介してくださり、
築年数不明の元質屋をリノベーションし、蔵もあり、新しいものと古いものが融合するこの建物の面白さや、
白楽という街が持つ、個人店や商店街の活気の良さに惹かれて、こちらに決めたんだとか。
質屋の窓口から、働いている姿を見てもらえるのも、お気に入りのポイントだそうです。
『Hello from… Coffee』のコーヒーは自家焙煎で、深煎りから、中煎り、浅煎りまで焙煎度合いも様々。
複数の国の豆があったり、豆の生成方法も異なります。
季節によってラインナップや豆の種類が変わるので、お気に入りのコーヒーを探す楽しみも出来そうです。
今の暑い時期だと、浅煎りの酸味が強いものも良いですよね。
またお二人とも料理好きだったこともあり、料理も全て手作りで、ワッフルは生地からこだわって作っています。
こだわりのお茶などもあり、コーヒーが飲めない人でも、色んな選択肢が楽しめるお店です。
ちょっと珍しい『Hello from… Coffee』という店名ですが、
『人と人との繋がりは挨拶から生まれる』
『お店でお客さまを迎える時も「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」とお声がけするような、生活の一部としてのコーヒー屋さんになりたい』
という想いで『Hello』という言葉を選んだんだとか。
また様々な繋がりでコラボイベントもするため、『… 』の部分に、コラボ先の名前を入れることで、「〇〇さんからこんにちは」と、名前からも一緒にコラボを楽しんでもらえるようにしたそうです。
最近、街には美味しいコーヒー屋さんが沢山ありますが、その中でお気に入りのコーヒー屋さんが出来るのは、
単にコーヒーの味だけではなく、そのお店で働いている方の人柄であったり、このお店が落ち着くなど、感覚的な部分が大きいのかもしれません。
味はもちろんですが、『人に会いに来てほしい』という思いも大切にされている『Hello from… Coffee』さん。
今後はお店に焙煎機を入れてロースタリーにしたり、キッチンをしっかり設けたカフェ&キッチン、お茶に特化したお店など、日本にはあまりないような様々なカフェに挑戦したいとのことでした!
これからの『Hello from… Coffee』さんも楽しみです!
Hello from… Coffee